Archive for 6月, 2011


久方ぶりの分解記事になります。

 

今回は「PENTAX SP」に付いてきた「Super-Takumar 50mm F1.4」です。

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Super-Takumar 50 1.4_002

 

まずは現状確認。

 

50mmF1.4レンズはこれで4本目ですが、生産時期が一番早いこともあって経年+放射能レンズによるレンズ焼けが顕著に出ています。

 

比較として「SMC TAKUMAR 50mm F1.4」と並べてみると、いかに黄変しているかがわかります。

 

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絞り羽は6枚と少なめです。

 

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ヘリコイドは一部固いところがありますが、何度か回しているうちにスムーズになってきました。

 

それ以外は特に問題はないので、今回はレンズ清掃のみになりそうです。

 

 

 

では、始めましょう!

 

まずはいつも通り銘板を外します。

 

Super-Takumar 50 1.4_006

 

見えてきた2本一組(×3)のネジのうち、それぞれ小さいネジを外すことでフレームを外すことができます。

 

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フレームを外すと、前玉群を押さえているカニ目と、レンズと絞りユニット全体を押さえているネジが出てきます。

 

Super-Takumar 50 1.4_008

 

予定ではここでカニ目を回して前玉群を取る手筈だったのですが・・・、あまりにも固すぎて回せなかったので(苦笑)、プランを変更してとりあえずレンズと絞りユニット全体を取り出すことに…。

 

そしてごっそり取れました。

 

Super-Takumar 50 1.4_009

 

あとは一枚一枚レンズを取り出していきます。

 

最前のレンズはフレームで押さえられているだけなので、無水エタノールを溝にしみこませて回して外せば比較的簡単に取れます。

 

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二番目のレンズはカニ目ネジを外して取りましたが、それ以降のレンズは絞りユニットと分離することができなかったので、前玉は二枚だけ取り外して終了。

 

最前レンズの縁にうっすらと生えていたカビを落とし、エタノールで消毒しました。

 

 

続きまして後玉群。

 

後玉群は絞りユニットとの接合部にエタノールをしみこませて回すと、すぐに取れました。

 

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後はカニ目ネジを一つ一つ取ればレンズが外れます。

 

取り出したレンズを並べると、後玉の張り合わせレンズを中心に黄変が広がっていることがわかります。

 

前玉群はあまり色は変わっていないようですね。

 

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分解した後は、黄変を取り除くためにUVランプの中へ。

 

一晩(18時間位)寝かせておきます。

 

色が抜けているかどうかは、次の記事にて発表します。

 

乞うご期待!!

 

 

UVランプ照射結果はこちら

「清水の舞台から飛び降りる」気持ちと言いましょうか。

 

地元の商店街にあるカメラ店の店頭に並べられていた「PENTAX SP」。

 

Super-Takumar 50mm F1.4が付いて「2800円」という値段につられ、つい財布の紐が緩んでしまいました。

 

そして今月も食事代が削られていく…(笑)。

 

外見は所々汚れていますが、そこまで気にするものではありません。

 

電池室には白い粉が微量付着していましたが、大丈夫そうです。

 

電池を入れていないので露出計の状態は不明ですが、露出計が使えなくてもシャッターは切れるので良しとします。

 

ただ、低速シャッターに調整が必要そうなので、機を見て分解の準備をしたいと思います。

 

それまでにもう少し勉強をしておかねば…。

 

基本情報:「PENTAX SP」。1964年発売。高級一眼レフというコンセプトの下開発がすすめられ全体的に耐久性が高められた。試作機段階(1960年)で、世界初の露出計内蔵35mm判一眼レフだった。シャッター幕にはゴムが採用されている。フィルムを交換する際には、フィルム巻き戻しレバーを上げることでフィルム室を開けることができる。

 

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レンズ「Super-Takumar 50mm F1.4」の方は、さすが放射能レンズということもあって黄変がかなり進んでいました。

 

こちらは別記事で分解レポートをしたいと思います。

 

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こうしてブログで自宅のツバメについて書くのも、今年で3年目になります。

 

まだまだツバメの生態について十分な理解は得ていませんが、同居人が増えるのは純粋にうれしいものです。

 

と言う訳で、今日もカメラ片手に玄関先へ。

 

夕食時にお邪魔してきました。

 

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この子たちが巣立つのが先か、私の就活が終わるのが先か、競争です(笑)。