先日の記事で「無限遠が出ない!」と喚いていましたが、どうやら原因はカメラ本体の方にあるようです。

というのも、中古カメラ屋さんで同じレンズを見せて頂いて、店頭にあるカメラ「TOPCON SUPER DM」で距離指標の比較をしてみたところ、どちらも同じところでピントが合っていた一方で、私が持参したカメラ「TOPCON RE-2」ではそれよりも近いところでピントが合ってしまいました。

カメラ屋さんのお話によると、具体的な原因としてはカメラのファインダーかミラーがズレていることだそうです。

 

確かにマウント部から覗くと、ファインダースクリーンの下で支えている金具が曲がっているような・・・。

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ジャンクで入手した上、一度分解した手前、修理屋さんに頼むことは選択肢に無いので、もちろん自分で調整します。

 

まずは情報収集・現実確認。

 

ネットの情報では(トプコンのカメラではありませんが)ミラーボックス内にミラーの角度を調整するネジがあり、プリズムの横にファインダーの高さを調整するネジがあるようです。

もちろん、調整をする前にファインダーとミラーのどちらが狂っているのか見きわめなければならないので、もう一つのRE-2(多分完動品)と睨めっこしながら考えてみます。

 

ミラーの方は正面から見て右側にミラーの位置を固定するストッパーがあり、ネジで止められているので、恐らくこのネジを使って調整するのだと思います。

 

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良く見るとネジの塗装が僅かに禿げているのが見受けられるので、基本的にはここでするのが良いのかもしれません。

 

が…、実際にやってみるとミラーボックス内までたどり着くのに結構な手間が掛り、精度も期待できそうに無いことが判明したので、今回はファインダーの位置を調整するだけで済ませることになりました。

 

軍艦部の取り外しはファインダーを清掃したときに経験があったのですんなりいきました。

 

ファインダーの調整にはプリズムの横にある3つのネジを回して行います。

 

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ネジを緩めればファインダーが上がり(ピントの合う距離が遠くなる)、締めればファインダーが下がります(ピントの合う距離が近くなる)。

 

今回はレンズの距離指標よりも近くでピントが合ってしまっているので、ネジを緩めることで調整をしていきます。

 

3つのネジを均等に緩めていくために、一度全部のネジを締めてからやると良いと思います。

 

レンズの距離指標とフィルム面から被写体の距離がピッタリになればOKです。

 

複数のレンズ・複数の距離で行うと精度も上がりそうです。ちなみに私は28mmと135mmを使いました。

 

素人で完璧な距離を出すのは無理ですが、とりあえず実用上差支えない程度には持ってこられたと思います。

 

これでピンボケしていたら私の腕が悪いのでしょう(笑)。

 

これで少しは安心して撮影ができそうです。

 

 

*最後に、これは素人によるものなので参考程度に留めてください。本当に大切なカメラは専門の修理屋さんに頼まれた方が確実です(精神衛生上も)。分解の際はケガとカメラの損傷に十分注意してください。